建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 令和5年
  5. > No.11 木質構造の接合

令和5年度 二級建築士 構造 No.11を解説、ラグスクリューは潤滑剤を用いるを見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.11は、木質構造の接合に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 木ねじ接合の有効主材厚
  2. ドリフトピン接合の先孔径
  3. ラグスクリュー接合と潤滑剤の使用
  4. 接着接合の含水率条件
  5. 木口面に打った釘の引抜き抵抗

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

ラグスクリューは、太い木ねじのような接合具で、先孔にねじ込んで使います。ねじ込むときに木材が割れたり、ねじ込みにくかったりするのを防ぐため、先孔にせっけんなどの潤滑剤を用います

選択肢3は「潤滑剤を用いてはならない」としているので誤りなんです。潤滑剤で緩むことを心配する必要はなく、むしろ正しくねじ込むために使います。ラグスクリュー接合は潤滑剤を用いると押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 木ねじの1面せん断接合で、有効主材厚を呼び径の6倍以上とするのは適切です。正しい記述です。
2 ○(正しい) ドリフトピン接合の先孔径を、ピンと同径とするのは適切です。正しい記述です。
3 ×(誤り) ラグスクリュー接合では、ねじ込みやすく損傷を防ぐため潤滑剤を用います。「用いてはならない」は誤りです。
4 ○(正しい) 接着接合で含水率20%以下、木材間の含水率差5%以内とするのは適切です。正しい記述です。
5 ○(正しい) 木口面に打たれた釘を引抜力に抵抗させることはできません。正しい記述です。

選択肢3の「潤滑剤を用いてはならない」という記述が誤りで、ラグスクリュー接合では潤滑剤を用います

選択肢3のポイント

選択肢3は、ラグスクリュー接合で「緩む可能性があるため潤滑剤を用いてはならない」としていますが、ここが逆で誤りです。ラグスクリューは、ねじ込みやすくし木材の割れを防ぐため、先孔にせっけんなどの潤滑剤を用います

ラグスクリューは頭が六角形の太い木ねじのような接合具で、先孔をあけてからねじ込みますね。太いねじを木材にねじ込むので、そのままだと木材が割れたりねじ込みにくかったりします。潤滑剤を塗っても接合具が緩むことはなく、むしろ正しく施工するために必要なんです。

誤りの核心は、潤滑剤を用いてはならないとした点で逆です。ザックリ言えば、「ラグスクリューは割れ防止に潤滑剤を使う」ということです。ラグスクリュー接合は潤滑剤を用いると押さえましょう。

覚え方

  • ラグスクリューは割れ防止・ねじ込みやすさのため先孔に潤滑剤を使う
  • 木ねじの1面せん断接合は有効主材厚を呼び径の6倍以上
  • ドリフトピンの先孔径はピンと同径(隙間を作らない)
  • 接着接合は含水率20%以下・木材間の含水率差5%以内/木口面の釘は引抜きに抵抗させない
Q.

ラグスクリュー接合で、潤滑剤を用いてよい?

用います。ねじ込みやすくし、木材の割れを防ぐために先孔に潤滑剤を塗ります。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>