建築士試験 解説ノート

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令和7年度 二級建築士 構造 No.12を解説、接合耐力は木材の比重に影響されるを見抜くポイント

令和7年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.12は、木質構造の接合に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 接合耐力と木材の比重の関係
  2. 釘の一面せん断接合の側材厚・有効主材厚
  3. ドリフトピン接合と含水率
  4. 筋かいの端部の緊結方法
  5. 継手を設ける位置

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

木材の接合耐力は、木材の比重(密度)の影響を受けます。比重が大きい(重く詰まった)木ほど、釘やボルトの支圧が効いて接合部の耐力は高くなります。

選択肢1は「影響されない」としているので、ここが誤りなんです。重い木ほど接合部もよく効く、と押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 接合耐力は木材の比重に影響されます。比重が大きいほど耐力は高くなります。「影響されない」は誤りです。
2 ○(正しい) 釘の一面せん断接合では、側材厚は釘径の6倍以上、有効主材厚は釘径の9倍以上とします。正しい記述です。
3 ○(正しい) ドリフトピン接合で、施工時の含水率が20%以上の場合は、設計用許容耐力を低減します。正しい記述です。
4 ○(正しい) 筋かいの端部は、一方を柱と横架材の仕口、もう一方を柱等に緊結することができます。正しい記述です。
5 ○(正しい) 継手は、できるだけ応力の小さい位置に設けます。正しい記述です。

選択肢1の「接合耐力は木材の比重に影響されない」という記述が誤りで、接合耐力は木材の比重の影響を受けます

選択肢1のポイント

選択肢1は「接合耐力は、一般に、木材の比重に影響されない」としていますが、ここが誤りです。接合部は木材の支圧(めり込み)で力を伝えるため、接合耐力は木材の比重の影響を受け、比重が大きいほど高くなるんです。

釘やボルトなどの接合部は、木材が接合具をどれだけ強く押さえられるかで耐力が決まりますね。比重が大きい木は細胞が詰まって硬く、接合具のまわりがめり込みにくい。だから同じ釘・同じボルトでも、重い木のほうが接合部の耐力は高くなります。接合部の許容耐力は樹種ごとの基準比重に応じて定められているんです。

誤りの核心は、接合耐力が比重に影響されないとした点です。重い木ほど接合がよく効く(接合耐力は比重の影響を受ける)と押さえましょう。

覚え方

  • 重く硬い木(比重大)ほど接合がよく効く=接合耐力は比重の影響を受ける
  • 釘の一面せん断接合は側材厚6d以上・有効主材厚9d以上
  • ドリフトピン接合は含水率20%以上で許容耐力を低減
  • 継手はできるだけ応力の小さい位置に設ける
Q.

木材の接合耐力は、木材の比重に影響される?されない?

影響されます。比重が大きく硬い木ほど、接合具がめり込みにくく接合耐力は高くなります。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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