建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 構造 No.22を解説、セメントは水硬性材料を見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.22は、コンクリートの材料に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ポルトランドセメントの硬化(水硬性か気硬性か)
  2. せっこうの混合と凝結時間
  3. 膨張材による乾燥収縮ひび割れの低減
  4. 高炉スラグ微粉末による水密性・化学抵抗性
  5. 流動化剤による流動性の増大

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

ポルトランドセメントは、水と混ぜると水和反応という化学反応を起こして硬くなります。このように水と反応して硬化する材料を水硬性材料といいます。乾燥して硬くなるわけではなく、むしろ硬化には水が必要です。

選択肢1は「乾燥するにしたがって強度が増大する気硬性材料」としているので誤りなんです。気硬性は、しっくいのように空気中で乾いて固まる材料の性質です。ポルトランドセメントは水硬性材料と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ポルトランドセメントは水和反応で硬化する水硬性材料です。「気硬性」は誤りです。
2 ○(正しい) ポルトランドセメントには、凝結時間を調整するためにせっこうが混合されています。正しい記述です。
3 ○(正しい) 膨張材を使うと、乾燥収縮によるひび割れを低減できます。正しい記述です。
4 ○(正しい) 高炉スラグ微粉末を使うと、水密性や化学抵抗性を向上できます。正しい記述です。
5 ○(正しい) 流動化剤は、硬化後の強度・耐久性に影響せず流動性を増大できます。正しい記述です。

選択肢1の「乾燥するにしたがって強度が増大する気硬性材料」という記述が誤りで、ポルトランドセメントは水硬性材料です。

選択肢1のポイント

選択肢1は、ポルトランドセメントを「乾燥するにしたがって強度が増大する気硬性材料」としていますが、ここが誤りです。セメントは水と反応して硬化する水硬性材料なんです。

水硬性材料は、水と反応(水和反応)して硬化する材料で、ポルトランドセメントがこれにあたりますね。だからコンクリートは、固まるまで乾かさず湿潤養生(水を絶やさない)が大切なんです。一方の気硬性材料は、しっくいのように空気中の二酸化炭素や乾燥で固まる材料で、性質が逆です。

誤りの核心は、硬化には水が必要なセメントを乾燥で固まる気硬性材料とした点です。ザックリ言えば、「セメントは水で固まる(水硬性)」ということです。ポルトランドセメントは水硬性材料と押さえましょう。

覚え方

  • ポルトランドセメントは水硬性材料(水和反応で硬化)=養生で水を絶やさない
  • 気硬性材料は空気中で乾いて固まるしっくい等=対比で押さえる
  • せっこうは凝結時間を調整(急結を防ぐ)/膨張材は乾燥収縮ひび割れを低減
  • 高炉スラグ微粉末は水密性・化学抵抗性を向上/流動化剤は強度に影響せず流動性を増大
Q.

ポルトランドセメントは、水硬性・気硬性のどちら?

水硬性材料です。水と反応(水和反応)して硬化します。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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