建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 令和6年
  5. > No.22 コンクリートの材料

令和6年度 二級建築士 構造 No.22を解説、高炉B種は湿潤養生を長くを見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.22は、コンクリートの材料に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. フライアッシュとワーカビリティー
  2. コンクリートのpHと鉄筋の腐食
  3. 骨材の粒径(連続粒度)
  4. 高炉セメントB種の湿潤養生期間
  5. 高性能AE減水剤

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

高炉セメントB種を用いたコンクリートは、初期の強度発現が遅いため、圧縮強度が同程度の普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートに比べて、湿潤養生期間を長くする必要があります。

選択肢4は「湿潤養生期間を短くできる」としているので、逆で誤りなんです。高炉B種は湿潤養生期間を長くする(短くできない)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) フライアッシュの使用により、フレッシュコンクリートのワーカビリティーを良好にできます。正しい記述です。
2 ○(正しい) コンクリートのpHは12〜13程度のアルカリ性を示し、鉄筋の腐食を抑制します。正しい記述です。
3 ○(正しい) 骨材の粒径は、均一であるより小さな粒径から大きな粒径までが混ざり合うほうが望ましいです。正しい記述です。
4 ×(誤り) 高炉セメントB種は初期強度の発現が遅く、湿潤養生期間を長くする必要があります。「短くできる」は誤りです。
5 ○(正しい) 高性能AE減水剤の使用で、単位水量を低減し、優れたスランプ保持性能を発揮できます。正しい記述です。

選択肢4の「高炉セメントB種は湿潤養生期間を短くできる」という記述が誤りで、養生期間を長くする必要があります。

選択肢4のポイント

選択肢4は「高炉セメントB種を用いたコンクリートは、圧縮強度が同程度の普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートに比べて、湿潤養生期間を短くすることができる」としていますが、ここが誤りです。高炉セメントB種は初期強度の発現が遅いため、湿潤養生期間を長くする必要があるんです。

高炉セメントB種は普通ポルトランドセメントに高炉スラグを混ぜたもので、初期の強度発現がゆっくりですね。水和反応がじわじわ進むので、その間にコンクリートが乾燥しないよう湿潤養生をしっかり長めに行う必要があります(普通ポルトランドが5日に対し、高炉B種などの混合セメントは7日以上)。選択肢4は「短くできる」と逆を言っているんです。

誤りの核心は、湿潤養生期間を短くできるとした点で逆です。高炉B種は湿潤養生期間を長くする(短くできない)と押さえましょう。

覚え方

  • 高炉セメントB種(混合セメント)は初期強度がゆっくり=湿潤養生を長く取る(普通5日・混合7日以上)
  • フライアッシュはワーカビリティーを良好にする
  • コンクリートのpHは12〜13のアルカリ性で鉄筋の腐食を抑制
  • 骨材は小〜大の粒径が混ざる連続粒度が望ましい
Q.

高炉セメントB種のコンクリートは、普通ポルトランドより湿潤養生期間を短くできる?

できません。初期強度の発現が遅いため、湿潤養生期間を長くする必要があります。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

▼令和6年 二級建築士 構造▼

▼入口▼

Topへ >>