建築士試験 解説ノート

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令和7年度 二級建築士 構造 No.19を解説、層間変形角の緩和は1/120までを見抜くポイント

令和7年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.19は、建築物の耐震設計に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 一次設計で確認する耐震性
  2. 固有周期と質量・剛性の関係
  3. 層間変形角の原則と緩和の値
  4. 剛性率と損傷集中の危険性
  5. 偏心率と損傷集中の危険性

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

層間変形角は、一次設計用地震力に対して原則1/200以内とし、帳壁・内外装材・設備等に著しい損傷が生じるおそれがないことが確認された場合は1/120以内まで緩和できます(令第82条の2)。

選択肢3は緩和後を1/100以内としているので、ここが誤りなんです。層間変形角は原則1/200、緩和で1/120までと押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 一次設計は、数回程度遭遇する地震動に対し、続けて使える耐震性を確認するものです。正しい記述です。
2 ○(正しい) 剛性が同じなら、質量が小さいほど固有周期は短くなります。正しい記述です。
3 ×(誤り) 層間変形角の緩和は1/120以内までです。「1/100以内まで」は誤りです。
4 ○(正しい) 剛性率が小さい階ほど、その階に損傷が集中する危険性が高くなります。正しい記述です。
5 ○(正しい) 偏心率が大きい階ほど、特定の部材に損傷が集中する危険性が高くなります。正しい記述です。

選択肢3の「1/100以内まで緩和することができる」という記述が誤りで、正しくは1/120以内まで緩和できます。

選択肢3のポイント

選択肢3は、層間変形角を原則1/200以内とし、損傷のおそれがない場合に「1/100以内まで緩和できる」としていますが、ここが誤りです。緩和後の値は1/120以内なんです(令第82条の2)。

層間変形角は、地震時に各階がどれだけ水平にずれるかを階高に対する割合で表したものですね。原則は1/200以内。ただし帳壁や内外装材・設備などに著しい損傷が生じるおそれがないと確認できれば、1/120以内まで緩める二段構えになっています。1/100という似た数値をぶつけてくるのが定番の引っかけです。

誤りの核心は、緩和後を1/100以内とした点で緩めすぎです。層間変形角は原則1/200、緩和で1/120までと押さえましょう。

覚え方

  • 層間変形角は原則1/200以内、緩和で1/120以内まで(1/100の引っかけに注意)
  • 固有周期は剛性が同じなら質量が小さいほど短い
  • 剛性率は小さいほどその階に損傷が集中して危険
  • 偏心率は大きいほど特定の部材に損傷が集中して危険
Q.

層間変形角は原則1/200以内だが、緩和できる場合は何分の1まで?

1/120以内までです。帳壁・内外装材・設備等に著しい損傷のおそれがないと確認された場合に限ります。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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