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平成28年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.4は、伝熱に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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ガラスの放射特性、熱貫流抵抗と壁厚の関係、対流熱伝達率、断熱材の密度と、伝熱の基本が幅広く問われます。それぞれが「何で決まる量か」を取り違えないことが鍵です。
引っかけの核心は断熱材の密度です。グラスウールは繊維のすき間にある空気が熱を運びます。密度を高めると空気の動きが抑えられ、ある範囲までは熱伝導率が小さくなります。選択肢4は「かさ比重が大きいほど熱伝導率が大きくなる」としており、向きが逆で誤りです。
残るガラスの放射特性、熱貫流抵抗、対流熱伝達率は、いずれも定義どおりの正しい記述です。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 透明フロート板ガラスは、可視光線に比べて長波長域の赤外線を通しにくい性質を持ちます。温室効果の原理どおりで適当な記述です。 |
| 2 | ○(適当) | 単層壁の熱貫流抵抗は、同一材料で壁厚を2倍にしても2倍にはなりません。両表面の熱伝達抵抗が一定だからです。適当な記述です。 |
| 3 | ○(適当) | 壁体表面の対流熱伝達率は、風速が大きいほど大きくなります。適当な記述です。 |
| 4 | ×(不適当) | グラスウールの熱伝導率は、かさ比重が大きいほど小さくなるのが正しく、大きくなるとする点が誤りです。密度が上がると内部の空気の動きが抑えられます。 |
選択肢4は、かさ比重が大きいほど熱伝導率が大きくなるとする点が不適当で、ある範囲までは密度が大きいほど熱伝導率は小さくなります。
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グラスウールの断熱は、繊維そのものではなく、繊維どうしのすき間に閉じ込めた空気が担います。動かない空気は熱を伝えにくいからです。
密度(かさ比重)を高めると、すき間が細かくなり、内部の空気の対流や放射による熱の移動が抑えられます。その結果、ある範囲までは熱伝導率が下がり、断熱性が上がります。問題文はこの向きを逆にしています。
ザックリ言えば、グラスウールはかさ比重が大きいほど熱伝導率が小さくなる(断熱性が上がる)と押さえます。あわせて、選択肢2の熱貫流抵抗が壁厚に比例しないのも、両表面の熱伝達抵抗が一定で残るためだと結びつけると忘れにくくなります。
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グラスウールのかさ比重を大きくすると、熱伝導率はどうなる?
ある範囲までは小さくなります。密度が上がると内部の空気の対流や放射が抑えられ、断熱性が高まります。
同一材料の単層壁で壁厚を2倍にすると、熱貫流抵抗も2倍になる?
2倍にはなりません。両表面の熱伝達抵抗が一定で残るため、壁厚に正比例しません。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月