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平成28年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.5は、建築物における防火・防災に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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水平避難方式、煙の上昇速度、ボイド空間の煙制御、等価可燃物量と、防火・防災の基本が並びます。煙をどう避難経路から遠ざけるかが共通テーマです。
引っかけの核心は給気の向きです。避難経路となる開放廊下を煙から守る基本は、ボイド空間へ給気して加圧することです。加圧された空間には煙が入りにくくなります。選択肢3は「給気を抑制する必要がある」としており、向きが逆で誤りです。
残る水平避難方式、煙の上昇速度、等価可燃物量は、いずれも定義どおりの正しい記述です。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 水平避難方式は、一つの階を複数のゾーンに区画し、火災が起きていないゾーンへ水平移動して安全を確保します。適当な記述です。 |
| 2 | ○(適当) | 火災室で発生した熱を伴う煙は、階段室に流入すると一般に3〜5m/s程度で上昇します。適当な記述です。 |
| 3 | ×(不適当) | 避難経路を煙から守るには、ボイド空間へ給気して加圧するのが正しく、給気を抑制とする点が誤りです。給気を抑えると煙が廊下へ回り込みやすくなります。 |
| 4 | ○(適当) | 等価可燃物量は、可燃物の発熱量が等価となる木材の重量に換算した量です。適当な記述です。 |
選択肢3は、煙の拡散を防ぐために給気を抑制するとする点が不適当で、正しくはボイド空間へ給気して加圧し、煙を廊下側へ回さないようにします。
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中央に光庭となるボイド空間を設けた超高層集合住宅では、ボイド空間を囲む開放廊下が避難経路になります。この廊下へ煙を入れないことが、安全な避難の前提です。
煙を避難経路から遠ざける基本は加圧です。ボイド空間へ給気して空間内の圧力を高めると、煙は圧力の高い側へ入れず、廊下へ侵入しにくくなります。逆に給気を抑えると圧力が下がり、煙が廊下へ回り込みやすくなります。問題文は向きを逆にしています。
ザックリ言えば、避難経路を煙から守るには給気して加圧する(給気の抑制ではない)と押さえます。階段室や付室を加圧して煙の侵入を防ぐ加圧防排煙と同じ考え方です。
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避難経路となる開放廊下を煙から守るには、ボイド空間を加圧する、それとも給気を抑える?
加圧します。ボイド空間へ給気して圧力を高めると、煙が廊下へ侵入しにくくなります。給気を抑えると逆効果です。
火災室の煙が階段室を上昇する速度は、おおよそどのくらい?
一般に3〜5m/s程度です。熱を伴う煙が浮力で速く立ち上がります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月