建築士試験 解説ノート

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平成28年度 一級建築士 環境・設備 No.15を解説、給排水設備に関する誤りを見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.15は、給排水設備に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

耐震対策や排水槽の構造、受水槽の衛生管理など、給排水設備の実務的な条件が並びます。数値や基準を正しく覚えているかが問われます。

引っかけの核心は排水槽の勾配です。排水槽の底は汚物がたまらないよう、吸込みピットへ向けて勾配を付けます。標準は吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下です。選択肢3はこの基準と異なる勾配としており、ここが誤りです。

残る緊急給水遮断弁、給湯器の転倒防止、受水槽の塩素注入は、いずれも正しい記述です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 病院等の災害応急対策活動に必要な施設では、受水槽や給水管分岐部に緊急給水遮断弁等を設けることが望ましいです。適当な記述です。
2 ○(適当) 満水時の質量が15kgを超える給湯器は、一般にアンカーボルトによる固定等の転倒防止措置を講じます。適当な記述です。
3 ×(不適当) 排水槽底部の勾配を基準と異なる勾配とする点が不適当です。正しくは吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下とします。
4 ○(適当) 飲料用受水槽の容量を1日予想給水量の2倍程度に設定する場合は、残留塩素濃度を確保するため塩素注入等を行います。適当な記述です。

選択肢3は、排水槽底部の勾配を基準と異なる勾配とする点が不適当で、正しくは吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

排水槽は、汚水を一時的にためてからポンプで排出する設備です。底に汚物がたまると悪臭や詰まりの原因になります。

そこで底部には、ポンプの吸込み口がある吸込みピットへ向けて勾配を付けます。汚物が自然にピットへ集まり、ポンプで吸い上げやすくなるためです。

この勾配の標準は、吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下です。緩すぎると汚物が流れず、急すぎても槽の容量を圧迫します。基準の範囲に収めることが大切です。選択肢3はこの範囲と異なる勾配を示しており、不適当です。

ザックリ言えば、排水槽底部の勾配は吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下と押さえます。数値の範囲をそのまま覚えるのがコツです。

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覚え方

  • 排水槽底部の勾配=吸込みピットに向かって1/15以上1/10以下
  • 満水15kg超の給湯器はアンカーボルトで固定(転倒防止)
  • 受水槽を2倍容量にする場合は塩素注入で残留塩素を確保
  • 災害応急対策の施設は緊急給水遮断弁で水を確保

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理解度チェック

Q.

排水槽底部の勾配は吸込みピットに向かってどれくらい?

1/15以上1/10以下です。汚物が吸込みピットへ集まりやすいように勾配を付けます。

Q.

受水槽容量を1日予想給水量の2倍にするとき注意することは?

滞留時間が長くなり残留塩素が減るため、塩素注入等で残留塩素濃度を確保します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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