建築士試験 解説ノート

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平成28年度 一級建築士 環境・設備 No.19を解説、建築設備に関する誤りを見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.19は、建築設備に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

設備機器の耐震、中央管理室の位置、エレベーターの管制運転、非常用エレベーターと、設備の基本事項が並びます。それぞれの「決められた動き」を正しく言えるかが問われます。

引っかけの核心はエレベーターの管制運転です。管制運転は種類で動きが違います。火災時管制運転は、かごを避難階へ帰着させて運転を休止します。最寄階に停止させるのは地震時管制運転です。選択肢3は両者を取り違えており、ここが誤りです。

残る設備機器の設計用標準震度、中央管理室の位置、非常用エレベーターの配置は、いずれも正しい記述です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 同一階に設置する設備機器(水槽類を除く)で、局部震度法による設計用標準震度は、防振支持された設備機器のほうが大きい値となります。適当な記述です。
2 ○(適当) 超高層建築物で中央管理方式の空調を監視・制御する中央管理室は、避難階またはその直上階・直下階に設けます。適当な記述です。
3 ×(不適当) 乗用エレベーターを火災時管制運転で最寄階に停止させるとする点が不適当です。火災時管制運転はかごを避難階へ帰着させて休止し、最寄階に停止させるのは地震時管制運転です。
4 ○(適当) 非常用エレベーターを2基設置する場合は、避難上・消火上有効な間隔を保って配置します。適当な記述です。

選択肢3は、火災時管制運転でかごを最寄階に停止させるとする点が不適当で、火災時は避難階へ帰着させて運転を休止します。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

エレベーターの管制運転は、非常時にかごの動きを自動で制御する仕組みです。種類によって行き先と動作が違うため、組み合わせを取り違えると失点します。

火災時管制運転は、防災センターや煙感知器の信号を受けて、かごを避難階(通常は1階)へ直行させます。避難階に着いたら扉を開き、そのまま運転を休止します。煙が広がる前にかごを安全な階へ呼び戻すための動きです。

一方、最寄階に停止させるのは地震時管制運転です。地震を感知すると、かごを最も近い階に止めて扉を開き、乗客を速やかに降ろします。設問はこの2つを入れ替えています。

ザックリ言えば、火災時管制運転は避難階へ帰着して休止、最寄階停止は地震時管制運転と押さえます。火災は「下まで戻す」、地震は「すぐ近くで降ろす」と結びつけると忘れにくくなります。

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覚え方

  • 火災時管制運転=かごを避難階へ帰着して休止
  • 地震時管制運転=最寄階に停止して扉を開く
  • 中央管理室は避難階かその直上・直下階に設ける

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理解度チェック

Q.

火災時管制運転では、かごをどの階へ動かす?

避難階(通常は1階)へ帰着させ、扉を開いて運転を休止します。最寄階で止めるのは地震時管制運転です。

Q.

超高層建築物の中央管理室は、どの階に設ける?

避難階またはその直上階・直下階に設けます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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